知っておきたい!除湿機の方式と選び方
除湿機には主に「デシカント方式」と「コンプレッサー方式」「ペルチェ方式」などがあります。それぞれの特徴を理解して、ご自身のライフスタイルや使用環境に合った一台を選びましょう。
デシカント方式
- 吸湿: デシカント(乾燥剤)が空気中の湿気を吸着する。
- 加熱: 吸着した湿気をヒーターで加熱して水蒸気として放出する。
- 冷却・排水: 放出された水蒸気を冷却器で冷やして水に戻し、タンクに排出する。
- 低温時でも除湿能力が低下しにくい
- 軽量・コンパクトなモデルが多い
- 運転音が比較的静か
デシカント方式は冬にも使いたい、衣類乾燥に使いたい人におすすめ
コンプレッサー方式
- 吸湿: 空気中の湿気を冷却器(=空気を冷やす部分)で冷却し、結露によって水分を取り除く。
- 排水: 結露した水分はタンクに集められる。
- 再加熱: 除湿した冷たい空気は、コンプレッサーの動作時に発生する熱を利用して適度な温度に温め直し、室内に戻される(冷えすぎを防ぐため)。
- 消費電力が比較的低い
- 高温多湿な環境で高い除湿能力を発揮
- 室温上昇が少ない
- 低温時の除湿能力が低下しやすい
- 本体が比較的大きく、重いモデルが多い
- 運転音がデシカント方式より大きい傾向がある
コンプレッサー方式は夏の除湿におすすめ
ペルチェ方式
- 吸湿: 空気中の湿気をペルチェ素子による冷却で結露させる。
- 排水: 結露した水分をタンクに集める。
- 除湿空気の放出: 除湿した空気を室内に戻す。
- 非常に静音で運転音がほとんど気にならない
- 軽量・小型で設置場所を選ばない
- 構造がシンプルで価格が比較的安い
- 除湿能力が低く、狭い空間向け
- 温度や湿度が高い環境では性能が大きく低下
- 長時間の使用に向いていない場合がある
ペルチェ方式はピンポイントの除湿におすすめ
除湿機選びの重要なポイント
- 除湿能力(適用畳数): 使用する部屋の広さに合った除湿能力を持つ機種を選びましょう。小さすぎる容量だと、十分な除湿効果が得られず、タンクの水捨て頻度も高くなってしまいます。
- タンク容量: タンク容量が大きいほど、水捨ての頻度が減ります。
- 運転音: 寝室など静かに過ごしたい場所で使用する場合は、運転音の静かなモデルを選びましょう。
- 付加機能: 衣類乾燥モード、空気清浄機能、タイマー機能など、あると便利な機能もチェックしましょう。
- サイズ・デザイン: 設置場所やインテリアに合わせて、サイズやデザインも考慮しましょう。